旧Rフェイススタジオ出張所

ゲームや配信のお話。

【VoiceMeeter Banana】ボイスチェンジしてみたい【ElasticPitchV2】

f:id:k0ta0uchi:20200704230149p:plain

最近配信環境を改善しようと努力しているのですが、そのうちの一つに、自分のマイク音声を改善しようというものがあります。

今回は、その改善している途中で可能となったお遊び要素として、ボイスチェンジのやりかたを説明していきたいと思います。

 

必要なもの

  • VoiceMeeter Banana
  • VST Host
  • VST Plugins(詳細は後述)

 

まずはじめに、「VoiceMeeter Banana」と呼ばれるソフトウェアが必須です。

www.vb-audio.com

 

VoiceMeeter Banana

VoicemeeterProSetup.exeをダウンロードしてインストールしましょう。

このソフトウェアは、いわゆる仮想ステレオミキサーというものです。複数のハードウェアを一つの音声ソースとしてまとめたり、または逆に一つのハードウェアを複数のデバイスから再生したりなどを行うことができます。

起動するとこんな画面が表示されます。

f:id:k0ta0uchi:20200704230826p:plain

 

基本的な設定を行っていきましょう。

左上にあるHARDWARE INPUT 1を左クリックします。

f:id:k0ta0uchi:20200704230938p:plain

今お使いのPCに接続されているデバイスが表示されています。使用しているマイクデバイスを選択しましょう。

ここで先頭に見慣れない文字列があると思うので紹介しておきます。

  • WDM: WDMドライバ 一般的なドライバ
  • KS: カーネルストリーミング
  • MME: MMEドライバ 少し古いドライバ
  • ASIO: ASIOドライバ

よくわからなければWDMを使っておけば問題ないと思われます。KSとASIOは、カーネルミキサー(ウィンドウズのシステムのミキサーのようなもの)をバイパス(カーネルミキサーを通さないで)することも出来るので、レイテンシ(応答速度)が低いため、気になる方はこちらを選択してみると良いかも知れません。

 

次に、右上にある、A1を左クリックします。

f:id:k0ta0uchi:20200704231721p:plain

こちらも同じ様に接続されているデバイス一覧が表示されています。今回は再生に使用するデバイスを選択しましょう。

この状態で、HARDWARE INPUT 1にある、A1ボタンをクリックしてなにか喋ってみましょう。

f:id:k0ta0uchi:20200704231908p:plain

自分の声が聞こえれば、基本的な設定は完了です。

次に、右上の「Menu」から「System Settings / Options…」を選択します。

f:id:k0ta0uchi:20200704232103p:plain

するとこのような画面が出てきます。

f:id:k0ta0uchi:20200704232139p:plain

PATCH INSERTのin 1 Left / in 1 Rightの下にある□-□をクリックして点灯させます。

f:id:k0ta0uchi:20200704232313p:plain

こうすることにより、VSTを用いて、音声にエフェクトを掛けることが可能になります。

 

VST Host

次に必要なのは、VST Hostと呼ばれるアプリケーションです。このアプリケーションはいろいろなVST Pluginsをまとめて、実際にマイク音声にエフェクトを掛けてくれるソフトウェアです。

フリーのものでもいくつかあります。

  • MiniHost
  • Cantabile Lite
  • Light Host

この中でおすすめは、「Light Host」です。その名の通り軽量のアプリケーションで、単純にボイスチェンジを試したいという方にはうってつけのソフトです。

antlionaudio.com

ここからダウンロードすることができます。解凍したらEXEをダブルクリックすることで起動することができます。毎回起動するのはめんどくさいので、Windowsのスタートアップにショートカットを入れておきましょう。

実際に設定する前に、VST Pluginsの導入が必要です。

 

VST Plugins

実際に音声にエフェクトを掛けてくれるアプリケーションです。元々はDTMなどで、音楽にエフェクトを掛けたかったり、楽器として使いたい時に、拡張するためのプラグインです。その中でも、ボイスチェンジにも使えるプラグインは以下のとおりです。

  • RoVee
  • Grailion
  • ElastiquePitchV2

この中で最もおすすめなのが「ElasticPitchV2」です。高額(150ドル程度)な有料プラグインですが、無料で試用することができます。

products.zplane.de

インストールする際、色々選択肢があってわからないと思いますが、必要なのはVST 2です。

f:id:k0ta0uchi:20200704234400p:plain

32/64 bitはお使いのコンピュータに合わせて選択してください。わからなければ、全部チェック入れたままでもOKです。

 

Light Host 続き

それではLight Hostの設定に戻りましょう。Light Hostは起動すると、タスクバーの通知領域に表示されます。左クリックするとこの様に表示されます。

f:id:k0ta0uchi:20200704234845p:plain

(これはすでに筆者がいろいろなプラグインを導入した状態で開いているので、様々なプラグインが表示されています。)

Preferenceをクリックします。

f:id:k0ta0uchi:20200704235146p:plain

Audio device typeはASIOを、DeviceにはVoicemeeter Insert Virtual ASIOを選択します。

閉じます。

次にEdit Pluginsをクリックします。左下のOptionsをクリックし、「Scan for new or updated VST Plug-ins」を選択します。

f:id:k0ta0uchi:20200704235430p:plain

すると、システムのスキャンが実行され、インストールされているプラグインが表示されます。

メインメニューに戻り、「zplane」→「ElasticPitchV2」とクリックします。すると、Active Pluginsの中に、ElasticPitchV2が表示されるようになりました。

このElasticPitchV2を選択肢、Editをクリックすると、実際にボイスチェンジをするための画面が出てきます。

f:id:k0ta0uchi:20200705000151p:plain

右上に進めば高くなり、左下に行けば低くなります。色々試して遊んでみましょう。

試すときは、Bananaを開き、HARDWARE INPUT 1のところのA1をクリックしましょう。すぐに確認することができます。

 

 

【OBS Studio】VSTプラグインを使用してノイズを除去する(ReaFir)

f:id:k0ta0uchi:20200531202515p:plain

OBSを使用してYouTubeやTwitchなどに配信するとき、どうしても気になるのがマイクのノイズです。特に低価格のマイクを使用してる場合や、高感度のマイクを使用していて生活音が入ってしまう場合など、結構困ってしまいます。

 

OBS Studioには、フィルタ機能があり、主に楽曲などの制作に使われるDAWなどについてくるVSTプラグインを使用することができます。今回はこのVSTプラグインを使用して、ノイズを除去していきたいと思います。

 

今回はReaFirと言うREAPERと呼ばれるDAWに付属するVSTプラグインを使用していきます。VST自体は「ReaPlugs VST FX Suite」として無料で配布されています。

www.reaper.fm

 

 

インストール

  1. 先程のURLから、プラグインをダウンロードします。お使いのシステムに合わせてダウンロードしましょう。

    f:id:k0ta0uchi:20200531203228p:plain

  2. ダウンロードしたexeファイルをダブルクリックし、インストーラーを起動します。
  3. インストールするプラグインを選択します。実際に使用するのは「ReaFir」ですが、他のプラグインも有用なのでそのままインストールしましょう。不要な場合はチェックを外してください。

    f:id:k0ta0uchi:20200531203337p:plain

  4. 次に、インストールするフォルダを選択します。OBS Studioが認識するフォルダは下記のとおりです。

    Windows (*.dll)

    C:/Program Files/Steinberg/VstPlugins/
    C:/Program Files/Common Files/Steinberg/Shared Components/
    C:/Program Files/Common Files/VST2
    C:/Program Files/Common Files/VSTPlugins/
    C:/Program Files/VSTPlugins/

    macOS (*.vst)

    /Library/Audio/Plug-Ins/VST/
    ~/Library/Audio/Plug-ins/VST/

    Linux - NOT YET IMPLEMENTED (*.so and *.o)

    /usr/lib/vst/
    /usr/lib/lxvst/
    /usr/lib/linux_vst/
    /usr/lib64/vst/
    /usr/lib64/lxvst/
    /usr/lib64/linux_vst/
    /usr/local/lib/vst/
    /usr/local/lib/lxvst/
    /usr/local/lib/linux_vst/
    /usr/local/lib64/vst/
    /usr/local/lib64/lxvst/
    /usr/local/lib64/linux_vst/
    ~/.vst/
    ~/.lxvst/

    今回は「C:\Program Files\VstPlugins\ReaPlugs」にインストールしました。

    f:id:k0ta0uchi:20200531203716p:plain

 

設定

  1. OBSを起動し、マイクの横にあるギアアイコンをクリックし、「フィルタ」を選択します。

    f:id:k0ta0uchi:20200531203823p:plain

  2. 新しいウィンドウが表示されたら、左下にある+アイコンをクリックし、「VST 2.xプラグイン」を選択します。

    f:id:k0ta0uchi:20200531203916p:plain

  3. 名前にはわかりやすい名前をつければOKです。

    f:id:k0ta0uchi:20200531204025p:plain

  4. VST 2.xプラグインのドロップダウンリストから、「reafir_standalone」を選択します。

    f:id:k0ta0uchi:20200531204125p:plain

  5. プラグインインターフェースを開く」ボタンをクリックします。

    f:id:k0ta0uchi:20200531204219p:plain

  6. 新しいウィンドウが開いたら、「Mode」を「Substract」に変更し、「Automatically build noise profile (enable during noise)」にチェックを入れます。

    f:id:k0ta0uchi:20200531204404p:plain

  7. 実際にノイズを再生します。マイクがONになっていればOKです。すると、ノイズの周波数が自動で認識され、赤いラインが表示されます。

    f:id:k0ta0uchi:20200531204458p:plain

  8. ある程度認識が終わると、赤いラインが止まります。その状態で、「Automatically~」のチェックを外せば完了です。

※ReaFIRウィンドウは閉じてOKです。

 

これで設定は完了しました。この状態で実際に録音/配信を試してみてください。
ただし、ノイズ部分をカットする関係上、ご自身の声がこもってしまったり、聞こえなくなってしまう場合があります。その場合は微調整を行うか、違う方法を考えましょう。

【Minecraft Dungeons】Modの導入方法

f:id:k0ta0uchi:20200529163725p:plain

 

イクラダンジョンズがついに発売されました。

イクラと言えばMod、Modと言えばマイクラと言うほど、マイクラではMod文化が盛んですが、残念ながらマインクラフトダンジョンズでは公式でModはサポートされていません。

help.minecraft.net

FAQより引用:

f:id:k0ta0uchi:20200529163855p:plain

 

とは言え、Mod入れたくなるのが人間の性というもの。

ここから先は非公式ではありますが、Modの導入方法を紹介します。導入したことによる問題については一切責任を持ちませんのでご注意ください。

 

導入方法

ランチャー版:

  1. Windowsキー+Rを押す
  2. 「%localappdata%\Mojang\products\dungeons\dungeons\Dungeons\Content\Paks」と入力してOKをクリック
  3. 「~mods」フォルダを作成し、中にModを入れる

Modを導入した状態で「%localappdata%\Mojang\products\dungeons\dungeons\Dungeons.exe」から起動してください。ショートカット作成をおすすめします。

なお、ランチャーから起動した場合、Modファイルは削除されるので注意してください。

 

Windows Store版(Xbox Game Passを含む):

  1. Windowsキー+Rを押し、「ms-settings:developers」と入力し、OKを押す
  2. 開発者用モードをオンにする

    f:id:k0ta0uchi:20200529164751p:plain

  3. 下記URLより「UWPDumper」をダウンロードし、好きな場所に解凍

    https://github.com/Wunkolo/UWPDumper

  4. Minecraft Dungeonsを起動し、ウィンドウが表示されるのを待つ
  5. UWPDumperに含まれる「UWPInjector」を起動し、Minecraft Dungeonsの横に表示される数字を入力

    f:id:k0ta0uchi:20200529165213p:plain

  6. 終了すると、「%localappdata%\Packages\Microsoft.Lovika_8wekyb3d8bbwe\TempState」が開くのでDUMPフォルダを好きな場所に移動し、好きな名前に変更する。(もし開かなかった場合はWindowsキー+Rを押して「%localappdata%\Packages\Microsoft.Lovika_8wekyb3d8bbwe\TempState」と入力しOKを押すと開きます。)
  7. https://cccode.bitbucket.io/dungeons/appxmanifest.xml」をダウンロードし、DUMPフォルダ内のappxmanifest.xmlと置換する
  8. 開いているエクスプローラの上部にあるURLバーに、「powershell」と入力してエンターを押す(表示されるパスが違う場合、cdコマンドを使用して移動する)
  9. 「Add-AppxPackage -path .\appxmanifest.xml -register」と入力してエンターを押す

Minecraft Dungeons [Modded]」と言うアプリが生成されます。このアプリを起動することにより、Modが適用された状態で起動することができます。

Modは「Dungeons\Content\Paks\~mods」内に入れます。「~mods」フォルダがない場合は作成してください。

 

さて、ここまで導入方法を紹介しましたが、肝心のModファイルは、現在のところ特定のフォーラムやダウンロードサイトなどは存在しません。基本的にはDiscordサーバーなどのクローズドなコミュニティで開発されているようです。

 

2020.6.1追記

いくつかのMODが下記URLに登録されているようです。

www.moddb.com