旧Rフェイススタジオ出張所

ゲームや配信のお話。

【ニコ生】 新配信(β)についてのまとめ

こんばんは、こうたです。

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ニコニコ生放送がついに強化されました。
本日ニコニコインフォにより、新配信(β)がアナウンスされました。

 

4月17日追記:

まとめと言う割に情報追ってなくてすみません。

【4/13更新】新配信(β)番組が高画質(2Mbps)に配信/視聴で対応|ニコニコインフォ

4月13日付けで、新配信(β)のビットレートが、2Mbpsまで対応するようになっています。これを受けて、1Mbpsだった以前の配信に比べ、大幅な画質アップが見込めるかもしれません。まだテストしていないので、テストし次第情報をお伝えしたいと思います。

 

3月18日追記: 


 

ニコニコ生放送「新配信(β)」の提供を開始しました‐ニコニコインフォ

 

詳細はニコニコインフォを見てもらうとして簡単にまとめると、

  • 新配信では、配信側と視聴側でビットレート異なる。
  • 配信側は映像と音声合わせて1Mbpsに設定する。
  • 視聴者側はプレミアム・一般問わず、通常1Mbps、エコノミータイム(17時~3時)時プレミアム会員768kbps、一般会員384kbps
  • 30分単位で1回だけ延長無料
  • 座席番号無し。が、一般会員の追い出し有り
  • β版では限定100枠のみ。枠が無い場合旧仕様で配信する必要があります。
  • タイムシフトは現状、旧配信と同様つまり384kbpsに再エンコードされる。

と言った形になっています。全体的にアップグレードされていますね。
特に配信者側でビットレートの調整が要らなくなったのは結構大きいです。

12月20日追記:新配信(β)枠が100から300へ増加しました。

他サイトの比較:

  ニコ生(旧配信) ニコ生(新配信β) ツイキャス FRESH! Youtube Live Twitch FC2ライブ
画質・音質 19:30~2:00 384kbps
2:00~19:30 サービスタイム 480kbps
通常 1Mbps 2Mbps
エコノミータイム 17:00〜3:00
プレミアム: 768kbps 2Mbps
通常時: 384kbps 1Mbps
高画質ゲーム配信時
500kbps
1000~2000kbps 上限無し? 1080p時おすすめ
3000-3500kbps
800kbps
遅延 3~5秒 4~6秒? 3~5秒 10秒~15秒 15秒以上 15秒以上

3~5秒

 

編集時思いましたが、FRESH!は意外と遅延が多いので競合って感じではないですね・・・。ツイキャス、FC2あたりが良さそうですがツイキャスは招待制(もしくはレベルが必要)、FC2ライブはアダルトなどの問題もあったりします。

 

下記はあくまでも個人的な感想、推測に過ぎません。

さて、数字上ではメリットしかない様に思えますが、気になる点もあります。

ニコ生は他の配信サイト(TwitchやYoutube)よりも、画質こそ落ちますが、そのリアルタイム性は他社の追従を許さない状態でした。しかし、時代遅れとも言えるその画質のおかげで、大多数のユーザーが他の配信サイトに移行しています。そこで行われた今回のアップグレードなわけですが・・・。

配信側と視聴者側で、ビットレートに差があると言う点が少し気になります。これはつまり、サーバー側で再エンコードされると言う事です。ニコ動の新仕様でも同じように再エンコードされる仕様になっていますね。まあそれはさておき、再エンコードが行われると言う事は、その分遅延が発生すると言う事です。つまりコメントの反映にもラグが生じる可能性があります。下記にありますが、ラグはほとんど変わらない程度でした。(3~5秒程度)

ここの記事にも書いてありますが、今回ニコ動とニコ生のバックエンドが統一されたようですね。

 

そして、視聴者側も変更点があります。今まではサービスタイム480kbps、通常384kbpsで一律だったのが、通常時は1Mbpsで一律ですが、サービスタイムはプレミアム会員が768kbps、一般会員が384kbpsと、会員状態によって画質が変わってきます。これは、ニコニコがプレミアム会員の月額費で運営状況が支えられているのが起因していると思われます。ニコニコはニコ生でも差別化を計りたいのでしょう。
ただまあ、実際には一般会員にとっても通常時1Mbpsで、エコノミーは旧配信据え置きですから、微妙っちゃ微妙なところですね。

 

 

実際配信してみた感じ

 

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視聴画面。HTML5になってます。運営コメントもインタフェースが変わって下に表示にされるようになってます。座席は表示されなくなりましたね。そしてコメント数が相変わらず更新されないのは直ってないですね・・・(笑)

 

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配信画面。後で気が付いたので終了後の画面ですみません。
こちらもニコ動のHTML5プレイヤーと同様、HTML5になっています。

コメントのg12さんによれば、配信画面の再生部分はFlash、残りの操作画面はHTML5となっていたようです。(g12さん、情報提供ありがとうございました。)

機能については非常に限定されており、シンプルな画面に。

 

プレイヤーは現在Flashのままですが、今後HTML5に置き換わるようです。
(シージェーさん、情報提供ありがとうございました。)


 

 

自分はいつもOBS Studio(カスタムビルド)で配信しているのでそれで試してみました。外部ツールであるOBS(NLEでも)で使用する場合、配信ページ上(ブラウザ上)で「外部ツール配信」に切り替える必要があります。

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解像度720p、ビットレート映像968kbps、音声32kbpsで。


OBS Studioでは、ニコ生専用プラグインがありますが、それを使ってのログインができませんでした。ただの障害かもしれませんが。

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そこで配信種別を「カスタムストリーミングサーバ」に変更し、ニコ生画面に記載してあるURLとストリームキーをコピペしたところ、配信することができました。

 

最新のニコ生プラグインを使用すれば、既存の配信の様に、URLやストリームキーを入力することなく配信することが可能です。こちらからダウンロードして使用しましょう。


自分も使用させていただいている、VariedTasteFinder氏のカスタムビルドOBSが更新されていました。ニコ生プラグインの更新や、Windows10アニバーサリーアップデート適用時のOBSの問題に対する修正も含まれています。

 

 

 

ラグはどうなの実際

一番気になるラグの部分ですが、これは今までのニコ生同様3秒~5秒程度で、変わりませんでした。これは嬉しいですね。

 

映像の綺麗さ

これは人により感覚が変わってくる部分だと思いますが、自分的には微妙でした。720pにしていてもなんかジャギジャギで綺麗に見えないと言う・・・。また、720pで1Mbpsは足りない印象です。公式では推奨800x450としているので、普段は解像度下げた方が良さそうです。また自分のスペック不足かどうかわかりませんが、30fpsでもだいぶカクツキがありました。これも解像度を下げたり、負荷の低い映像ソースを移すなら問題はないかもしれません。それについては次回テストしてみたいと思います。

コメントのペペさんによれば、新配信(OBS Studio + コメジェネと言う環境)でも何も問題が無かったようです。
ただし現在OBSやXsplitなど他のツールによる配信では綺麗な画質で出ているみたいですが、NLEでの配信の画質はかなり低いようです。現在は画質も向上しているようです。(ぺぺさん、情報提供ありがとうございました。)

 

バグ等

他の生主さんの配信等から拾ってたりします。

  • 配信時間が実際の時間と異なる。

  • 通信速度が安定していない場合落ちる・・・?
    外配信の場合等でモバイルルータースマホの回線を使用している場合、現状ではバッファーが足りない?外部ツール等でバッファーを多めに取れば安定する可能性あり。)
  • OBS Studioのニコ生プラグインで配信することができない。(上記のカスタムビルドOBSで修正されています。)

 

11月12日追記:niconicoffmpegについて記事を書かれている二コラボにて、新配信(β)とその録画方法について書かれています。


新配信の録画をしたい方は是非ご覧になってください。

 

考察

現在ニコ生の新配信(β)以外にも、ニコ動の新仕様のテストが行われています。こちらも見た目上は画質が上がったか!?かの様なスペックアップになっています。しかし実際にはサーバー側で再エンコードが行われ、画質は今までよりもやり方によっては悪くなってしまうと言う状況が続いているようです。(今までは100MBまでの動画なら再エンコードが発生せず綺麗なまま載せることができていましたが、新仕様では、有無を言わさず再エンコードされ、時間により解像度及びビットレートが変化していくようです。)

ニコ生側もつまり、受け皿的には1Mbps、最大解像度720pではあるものの、再エンコードされ、配信されたときに、ビットレートと解像度が下がっている可能性があります。
ただ、動画と違い、ダウンロードして動画を解析すると言ったことができないため、目視による変化に気づけるかどうかしか今の状況ではわかりません。

ただし、この考察についても、あくまでも推測であって、正しい情報かどうかはわかっていません。ベータテストでありますから、さらに検証が進められることを願います。